監査実務 第四回  スルー取引 Uターン取引 クロス取引

昨日に引き続き4回目。

やはり基本は論文式の内容です。

考えてみれば、実際に監査するということは、計画や意見表明を除けば
あとは、FSを細かく分解して監査要点を設定して監査技術を適用して監査
証拠を得ることに他ならないですよね。


例えば、現金が本当にあるのか?売掛金の評価額は妥当か?など
そのために、実査や確認、決算日後の回収状況などの証拠を集める
わけです。


監査手続きに関しては監査要点6つと監査手続き(一般監査手続きと
個別監査手続き)を試験中に思い浮かべることができれば、あとは
どうにでもなりそう。

(論文式の時もそうでした)

さて、今回は3つの不正取引を学んだのでそれを書きとめておきます。


・スルー取引

A社がB社に物を100億で売ってるときに、間にC社を介在させること。


A社 → B社 (購入価格100億)

A社 → C社(購入価格99億) → B社(購入価格100億)


なぜ、スルー取引が行われるか?


ここでC社が名だたる企業であれば、A社は取引先として記載する
ことができるというメリットがあるので、A社が1億円くらい損しても
いいかなとなります。

C社はただ帳簿上仕入と売上が立つだけで、実際は何も
しなくても1億円利益が出るので、拒む理由はありません。

B社は、どちらにしろ100億で買うので気にならないというわけです。

このような取引が行われた場合、C社は実質上仕入と販売を
したのではなく、仲介しただけなので、売上100、売上原価99
ではなく、手数料収入として1億が記載されます。


・Uターン取引

数社が集まって、仕入販売を繰り返すこと。

A社 → B社(1億で購入) → C社(2億で購入) →A社(3億で購入)

B社、C社は利益が出るので、Uターン取引をしてもいいかな、となります。

A社最終的に購入するので損をしてるかのように思えますが、
実際は、B社も、C社も順番に同様の取引をするのでA社だけが損を
するということにはなりません。

ちなみにA社は3億で購入したのは棚卸資産か有形固定資産と
なりますね。

この取引は意識していないと、見抜くのが難しいとのこと。


・クロス取引

互いに販売しあうこと

A社 →  B社 (A社の製品を10億で購入) 
B社 →  A社 (B社の製品を10億で購入)

どちらも、長期滞留在庫をなくしてしまいたいときに使います。
お金も出て行かずに利益がたちます。

このような取引があるのを知って監査をするのと、
知らずに監査をするのでは、不正を見抜く確率が変わってくるとのことです。


話は変わりますが、

人は「知らないと認識できない」と思います。。

例えば、「宇宙人を信じている人」と「信じていない人」がいるとします。


そしてここで、実際に宇宙人が宇宙船から目の前に降りてきたとします。


宇宙人を信じている人は、「おお、宇宙人だ!」と思います。
宇宙人を信じていない人は、「特撮の撮影現場か」と思います。

同じモノを見ても、それを正しく認識できるかは「あらかじめどういう
モノがある」ということを知っていないとできないってことです。


終わり


ps

監査法人は9時~5;30勤務らしいのでこの時間帯は
必ず勉強するようにしてます。

ps

年末年始って不思議だなって思います。

年が新たにスタートすると、昨年に起こったことがリセットされたような
気分になるんですよね。